People | MPIで働く社員

CRAとして、
着実に成長できる
環境がここに

MPIではどのような体制でプロジェクトを進めていくのか。キャリアの重ね方、そして CRAを成長に導く環境について3名のPL(プロジェクトリーダー)が語り合いました。

  • 臨床開発部:W.A

  • 臨床開発部:S.N

  • 臨床開発部:M.M

プロジェクトの要という責任を担って

  1. W.A

    私たちは2012年入社の同期です。現在はプロジェクトリーダーとしてそれぞれのフィールドで力を尽くしています。私が携わっているのはオンコロジー領域の第Ⅲ相試験で7名のCRAを率い、プロジェクトの進捗管理やクライアントなどとの調整、チームメンバーの業務管理などを行う毎日です。皆さんはどのようなプロジェクトを担当されていますか?

  2. S.N

    私は血液がんを対象とした第Ⅲ相の国際共同試験に携わっています。プロジェクト発足当時、私はCRAとしてチームに所属しており、途中で前任者からプロジェクトリーダーを引き継ぎました。定められた期日から工程の遅れが出ると海外を含めた全体のスケジュールに影響が生じるので、スムーズに進むよう3名のCRAとのコミュニケーションやフォローを綿密に行っています。

  3. M.M

    ある呼吸器疾患を対象とした医療機器の治験が現在の担当です。プロジェクトが対象としている疾患は突発的に生じるもので、症例の組み入れが難しい試験です。3名のCRAがチームに所属していますが、組み入れが着実に進むよう、アドバイスなども織り交ぜながらマネジメントを行っています。

個性を発揮し能力を伸ばす環境を用意

  1. S.N

    私のチームはメンバー間の年齢も近く、ざっくばらんに発言や相談ができる雰囲気があります。以前は私もこのプロジェクトのCRAで、後輩の担当施設に同行したり相談に乗ったりしていたので、今も困った時はすぐに声をかけてくれます。CRAへの指導で意識しているのは、「一緒に考える」ことです。指示待ちではなく自分で考えることで、課題にどのようなプロセスで取り組んでいくか対処法を身につけてほしいと願っています。

  2. W.A

    私のチームは比較的年次の浅いメンバーが多いです。その分、仕事についてあらゆることを吸収しようとする意欲の高いCRA揃いで、見ていて頼もしい(笑)。コミュニケーションをこまめに図り、風通しの良いチームにすることを心掛けています。日々CRAに伝えているのは、疑問点はどんなことでも気軽に聞いてほしい、そしてその際はそれについてどう思い、どうしたいかという「自分の考え」をプラスしてほしい、ということです。自分は何のために行動しているのかを意識する習慣を身につけてほしいと思っています。

  3. M.M

    うちのチームもメンバー同士仲が良く、忙しい時期も励まし合ったり仕事を分担したりすることで結束を強めています。CRAのマネジメントに当たって私が見ているのは、意図を正確に伝え合えているかという点です。医師に送るメールが正しい内容になっているか自信がない、と相談された時は修正箇所をわかりやすく伝え、時にはテンプレートを用意することもあります。的確にコミュニケーションが取れる力はプロジェクトのスムーズな遂行に不可欠ですし、CRAの自信にもつながると考えています。

ここまでの道のりを振り返る

  1. M.M

    私たちがここに至るまで、それぞれ異なるキャリアフローを歩んできたと思います。私の場合は、入社後に第Ⅰ相試験を2つ経験してから臨床開発に携わるようになり、6つ目のプロジェクトで扱っていた呼吸器疾患と同じ疾患を扱う8つ目のプロジェクトでプロジェクトリーダーになりました。入社8年目のことでした。就任前に半年ほどサブリーダーを務めましたが、それまで小規模のチームに参加することが多くCRA時代からプロジェクトリーダーのすぐそばで仕事をしていたので、サブリーダーになる前にチームマネジメントは一通り把握できていたかな、と感じます。皆さんはどのようにキャリアを築いてこられましたか?

  2. W.A

    私は泌尿器疾患や消化器疾患のプロジェクトを複数担当して、入社7年目でサブリーダーになりました。その時携わったのが約30名の CRAが所属する大規模プロジェクトで、プロジェクトリーダーの下にサブリーダーが何名かつき各人が複数のCRAを率いる小チーム制を採用していました。私は5名のCRAの管理を任され、担当施設の訪問に同行したり提出された報告書の確認をしたりといった業務を行いました。ここでマネジメントの経験を積むことができたと思います。入社10年目にプロジェクトリーダーを任されるようになりました。

  3. S.N

    私は入社以降、一貫してグローバル試験に携わってきました。入社4年目の終わり頃、4つ目のプロジェクトを担当している時に前任から引き継ぐ形でサブリーダーになりました。当時の仕事は、モニタリングで利用するシステムの使い方や業務についてCRAから寄せられる質問を英語で取りまとめてクライアントに送り、回答を日本語に直してメンバーに展開するという、海外とのやり取りが主でしたね。その後、2018年にスタートした現在のプロジェクトに参加し、2020年に前任者から引き継いでプロジェクトリーダーになりました。

自身を成長させた出来事とは

  1. W.A

    これまでを振り返った時に、「あの経験が成長につながった」と感じることがあると思います。私の場合は、入社後初めてCRAとして携わったプロジェクトでの経験がそうです。新入社員の参加はプロジェクトの途中からになることが多いのですが、私は立ち上げのタイミングで参加し、治験の終了まで一貫して携わることができました。試験の仕組みや必要となる業務などの一通りを初回で経験できたことは、治験を理解する上で非常に有意義だったと感じています。新人CRAということで当時のプロジェクトリーダーも細かに目を配ってくださったので、このプロジェクトでCRAとしての基礎を固めることができました。

  2. S.N

    私の場合は入社3年目の出来事です。あるグローバル試験で、海外のCROが所有するモニタリングシステムを導入することになりました。マニュアルが届いたのですがすべて英語のうえ、海外仕様のため日本の治験には当てはまらないことが多々あり、私が窓口となって日本での使用法を確立し、メンバーにアナウンスすることになりました。英語のマニュアルを解読し、海外のCROに対して日本の治験で生じる項目の入力はどこに登録すべきかといった問い合わせと相談を行い、決まったことをメンバーに伝えていく。根気のいる作業でしたが、英語力を高めるとともに、メンバーにどのように指示を出せば伝わりやすいかも学べました。サブリーダーになる前のことでしたが、マネジメント業務の第一歩をここから踏み出したのかもしれません。

  3. M.M

    「特定の出来事」ではないのですが、歴代の上司から指導されてきたことが現在の自分につながっていると感じています。最初の上司はどんな報告にも必ず「なぜ?」と問いかけをされる方。やがて、出来事が生じるまでの経緯や自分の考えの根拠などを常に意識するようになっていきました。その後の上司も論理性を重視される方で、そうした上司の下で仕事をするうち自然に論理的な思考力が磨かれていったと感じます。医師の方とお話をしていると、「なぜこういう結果が出たのか」など問われるシーンがとても多い。ロジカルシンキングが身についたことで、医師からどんな質問が出るかを想定して事前に調べたり資料を用意したりといったことが習慣となり、それが信頼獲得のきっかけとなるケースも多々ありました。